ミシンはステッチ機能が便利

ステッチ機能の種類

ミシンを使う人の多くが、そのステッチ機能に助けられていることでしょう。
これは裁縫における縫い目のことで、手で同じことをやろうとすれば余程器用でなければできません。
それを自動で整えてくれるわけですから、まさにミシンを使うことで得られる大きなメリットなのです。

しかしステッチと一言で言っても、この中にも色々な種類があります。
例えばカバー、こちらはよく裾や袖口などに使われている複雑な縫い目のことです。
表面は平行にシンプルな縫い目が2本走っているだけですが、裏返してみるとオーバーロックのような縫い目になっており、実に強度が高そうなことが判ります。
実際にこれを見て、どうやって縫うのだろうと思った人もいるのではないでしょうか。

もちろんこれも、ステッチ機能によって可能となります。
裁縫時の解れやすい部分や生地の末端にこの縫い方を施せば、より丈夫で長持ちする作品になるわけです。
洗濯にも強く、何度激しく洗っても耐久性が変わりません。
こうした人の手だけではなかなか実現できないことをやれるのも、便利と感じられる1つの要素です。

刺繍機能もポイント

更にもう1つのポイントとしては、刺繍があります。
刺繍は本来家庭で手軽にできることではなく、どこかに依頼したり最初から施されているものを選ぶことがほとんどです。
ですがミシンに搭載されているステッチ機能を使えば、難しいはずの刺繍も自力で作れてしまいます。

驚くべきは、それだけではありません。
高性能なミシンになってくると、任意で好きなデザインを本体に登録して、それを刺繍に反映させることができるのです。
何かのキャラクターであったり模様でも、再現度の非常に高い状態で反映できます。
特別なソフトウェアなども必要にはなるものの、こういった機能まで使えるようになれば不器用な人でも裁縫が楽しくなることでしょう。

自分の予算に応じて

ちなみにステッチ機能は、どの機種にでも備わっているわけではありません。
最近では簡単な縫い目を整えるくらいならどれでも可能ですが、先述したカバーや刺繍までやろうとすれば少し値が張ります。
具体的には安くて1万円程度、高ければ10万円を超えるのが特徴です。
あくまで必須項目というよりもオプション的なものになりますし、こればかりは無理もないのかもしれません。

よってもし今後刺繍などのためにミシンを買おうとしている人がいれば、予算をそれなりに積んでおくことをおすすめします。
高い機種ほど便利さの実感も大きくなりますし、必要に応じて後悔のない選び方をしてください。