ミシン針の種類
一言にミシン針と言っても様々な種類があります。
その中からしっかりと正しい物を選ぶことによってソーイングのクオリティに違いが出ますし、ミシン本体のトラブルや故障の防止にも繋がります。
仕上がりを美しくする為にもミシン針を適切に選ぶ事はとても重要なのです。
まずミシンの種類によってそれぞれの専用の針があります。
家庭用ミシン、職業用ミシン、工業用ミシン、ロックミシン等です。
家庭用ミシンの針は平らになっていたり、工業用ミシンの針の柄部分は丸くなっていたりといった違いがあります。
2文字の英字で種類分けされており、家庭用ミシンはHAで統一されているので分かりやすいのですが、職業用ミシン等はDC、ⅮB等他にも多数の種類があります。
最低限この英字は間違えないように、ご家庭のミシンがどのタイプのミシンなのかを確認して使い分けましょう。
ミシン針の太さ
次にミシン針の太さにもたくさんの種類があります。
番手と呼ばれる単位ごとの番号で分かれているので、生地の種類によって使い分けましょう。
数字は小さいほど細く、大きいほど太くなっています。
太さに対する番手に関しては、家庭用や職業用などの種類問わず共通の数字となっています。
メーカーによっても変わりません。
目安としまして、まず薄地の場合は9~11番の針を使うことが奨励されています。
普通地の場合は11~14番、デニムやコーデュロイ等の厚地の場合は14~16番を使います。
番手は7番から21番と幅広く、テントやビニール系の分厚い生地には21番のとても太い物を使う場合もあります。
そのほかにも伸縮性のある生地、ジャージ素材やトリコット等にはニット用の11~14を使うと良いでしょう。
ニット用の針は目飛び防止に有効とされています。
キルト用やデニム専用、レザー専用の物もあります。
レザー専用の針はとても固く、先端の形状は細く尖っているという特徴があります。
厚い生地を細い針で縫うと、針が折れ曲がったり折れてしまう危険性が強く、実際に私も半分に折れてしまった針が飛んできてびっくりした経験をしました。
逆に薄い生地を太い針で縫うと生地のほうが傷ついてしまったり、破れやすくなってしまいます。
また曲がった針を使うのは大変危険なので止めておきましょう。
初心者へのオススメは
ソーイング初心者の方でとりあえずミシン針を購入されたいという場合は、普通生地用の11番あたりと中厚生地用の14番あたりを選ぶと良いでしょう。
また針の種類によってミシン糸の種類と太さを変えることも必要になります。
適切な針を選んでより良いソーイングを楽しみましょう。