ミシンの寿命
巷では「ミシンは一生モノ」だと認知されていますが、実際のところはどうなのでしょう。
平均寿命は「10年」で、使い方やお手入れの有無、保管方法によっても違いが出てきますし、場合によっては10年以内に故障やトラブルを起こすこともあります。
その際には、メーカーや修理業者に問い合わせて改善してもらうとよいでしょう。
少しのトラブルですぐに改善できるようなものならばよいのですが、経年劣化による故障や大きなトラブルの場合には「買い替え」も検討しなければなりません。
保管場所が大事
ミシンの寿命を長持ちさせるためにおすすめなのが、保管場所に気を付けることです。
保管場所に適していないのは、ほこりや直射日光が当たりやすい場所、温度の変化が激しい場所や湿度が高いところで、実は、ミシン愛用者が保管しやすい場所とされている「押し入れ」は保管場所としては適していません。
理由としては、日本の気候が大きく影響しており、梅雨の時期には湿度が高いことによって「カビ」などを発生しやすいことや冬場などは寒さをしのぐために室内の温度を温める必要があるのでストーブや暖房機器などを使用することになるのですが、その行為によって、結露を発生させて機械をさびやすくさせてしまったり電子部品や基盤プレートにもダメージを与えてしまうこともあります。
また、人によっては、購入時に梱包されていた段ボールの中に入れてしまっておくのも吸湿の原因となるので避けた方がよいでしょう。
風通しが良くて、最適な温度を維持することのできる部屋に置くのがおすすめです。
お手入れも大事
ミシンの寿命を長持ちさせるためには、保管場所以外にも大事なことがあります。
それは日々の「お手入れ」で、故障につながりやすい「埃」を定期的に取り除いておくことが大切になります。
天板を外して小さな埃も見逃すことなく除去していくと同時に、糸くずなどもたまっているのかどうかを確認していきます。
この時には、慎重に作業を進めることも必要であり、部品を乱雑に扱うことで本体に衝撃を与えてしまい、お手入れするつもりがかえってトラブルを巻き起こしてしまうことにもなりかねないので細心の注意をしていきましょう。
さらには、定期的な注油も長持ちさせることのできる必要な作業であり、ミシンの窯やレール部分にしていきます。
こちらも、説明書を見ながら慎重に行っていきます。
モノによっては注油が不要なものもありますので、購入後にはよく説明書をよんでから使用するようにしましょう。