ミシンの賢い選び方:家庭用の使い道

ミシンの種類や分類

ミシンの種類はおおまかには工業用、職業用、家庭用、ロックミシンと分類されます。
初めて買う方はどのような目的で購入を検討しているでしょうか。
こどものいるご家庭では幼稚園入園時、小学校入学時にはナフキン、巾着袋、防災頭巾袋など袋物の需要が増えます。
100円ショップなどで安価に売ってはいますが、これだけ点数が多いのなら好きな生地を買って手作りするのもいいかしらと思うことがきっかけの方もいるでしょう。
また趣味で簡単な洋服づくりをしてみようかなというきっかけの方もいるでしょう。
はじめての方は、まず家庭用を検討することをおすすめします。

家庭用ミシンの特徴

家庭用ミシンの守備範囲は広く、ちょっとした袋小物はもちろん、薄手のコートなど多少の厚みのある縫物も可能です。
洋服などの作成では、ポケットをつける場合には布が3枚、見ごろの見返しの部分は布が4枚、また芯地を貼るとさらに厚みが増えますが、軍服のような素材の布地を縫うのでなければ、針を厚手用のものに替えて、スピードをゆっくりにするなどの対応をすればかなりの厚さまで縫うことができます。
つまり趣味で洋裁を始めるときは初心者から中級者くらいまでは充分楽しむことができるのです。

このミシンにはボタンかがりや、ジグザグ縫い、まつり縫い、コンシールファスナーを縫うための機能など一通りがついているものでも安価に購入することができます。
また小さいお子様の持ち物をつくるさいに魅力的な刺繍をほどこせるタイプのものもあります。
つまり初心者からはじめ趣味の腕を上げるにつれて必要となる処置もこの一台で事足りるわけです。

自分に合ったものを選ぼう

では逆に家庭用を卒業するタイミングはいつでしょう。
趣味の洋裁がランクアップし、仕上がりの美しさにこだわりをもちたくなったときです。
職業用はパワーが大きいことも特長ですが、縫い目が美しいのも魅力的です。
一目一目のピッチが細かく、襟付きの服を縫うときなど小さなカーブを美しく縫うことができます。

小物づくりや洋裁の趣味を始め、どこまで続くかわからない初心者の方にとって、このミシンで一通り洋裁の技法を身に着けることは可能です。
その上でシャーリングなど凝った技法を試したい、ネットショップで作品を販売したい、人にプレゼントできる作品を作るために見た目にも美しいものを仕上げたいというレベルに達するまで、家庭用の使い道はほかの種類に比べて、幅という点ではもっとも広いということができるでしょう。