ミシンの賢い選び方:工業用の使い道

工業用ミシンも存在する

工業用ミシンと言えば縫製業者向けの道具です。

実際に家庭用及び職業用との性能を比較すれば、5000針のモーター回転数や24時間連続の使用に耐えられる頑丈さなど作業の効率化に特化しています。
工場での使用を想定して製造されているので当然ですが、だからこそ家庭で用いる場合はおすすめできないです。
先述したように工場での使用を想定しているため、作業台の設置が求められています。
これにより収納性はなく、また運転音もかなりうるさいと言われています。
それからオイルの潤滑もメンテナンスに必要です。
そのため、もしも家庭内で内職といった作業をする場合は職業用が向いています。
職業用は丁度家庭用と工場用の中間的な立ち位置にあり、縫い上がりや貫通力など本格的な洋裁にこだわるならおすすめです。

逆に言えば本格的な洋裁、もしくは洋裁でつくられる商品の製造をしている人には推奨できます。

本格的に趣味に没頭する人向け

そんな工業用の使い道は縫製業者や本格的に趣味に没頭する個人のために使われるか、あるいは他人に譲るかです。
前者はともかく、後者は様々なスタイルで工業用ミシンを譲れます。
そもそも工業用はその高性能さゆえに高額な品が多く、40万円以上する品は珍しくないです。
もっとも近年では、通販サイトで様々なタイプを扱っているので数万円でも購入可能になっています。

ネットでも見受けられる

いずれにしても貯蓄が生活のために欠かせない現代、簡単には財布の中を使うわけにはいかないものの、世の中にはそれを承知で工業用を手に入れようとする人がいるものです。
それが先述した縫製業者や趣味が高じた人たちですが、ネット社会が充実しているおかげで他者に譲る方法がSNSを通じて行えます。
ネットオークションやフリマアプリが挙げられますが、なかにはジモティーという様々なジャンルの提供や募集を求める掲示板があり、そこではミシンも扱っている状態です。

例えば「譲って」という項目では無料から1万円程度で「ミシンを譲ってほしい」と呼び掛けている件が数多くあり、実際に取引が行われています。
報酬額はネットオークションやフリマアプリよりも圧倒的に少ないですが、手元に不要になったミシンがあれば必ず買い取ってくれるので安心です。
何よりもリサイクルショップで取引し、事実上廃棄するよりも使ってくれる見込みがある人の元へ届けたほうが気持ち良いと言えます。
ただしジモティーのガイドに記載されているように、こうした取引は相手や自分の善意が前提で行われているので用心しなくてはいけないです。