楽しいキルト
キルトとは、布と布の間に薄い綿が入っている生地のことです。
子供が持っているキルトバッグはキャラクター生地が多いですが、大人が楽しむキルトは一般的に複数の布を組み合わせたり、刺繍やボタンなどを加えたりして自由に組み合わせていくことが多く、パッチワークとも呼ばれています。
手作業ならではのふわりとした仕上がりを求めて手縫いでつくる人もたくさんいますが、しっかりとした縫いあがりとミシンならではの機能をふんだんに利用したミシンキルトも最近人気がでてきています。
キルト専用のミシンもありますが、家庭用ミシンでも充分に楽しむことができます。
家庭用ミシンの機能には直線縫いだけでなく、縁かがりやボタンホール、飾り模様まで縫えるものが多く売られており、初心者でも簡単にはじめられます。
必要なものは、ミシンとキルト用の中綿と好きな布と裁縫セットだけです。
キルトはとても細かい作業をコツコツと進めていくことで完成していくものなので、初めから完璧を求めずにゆったりとした気持ちでやってみることが1番です。
用意する糸や布もあり合わせで充分。
いらなくなった服を使って始めてみましょう。
最初に買うものはキルト用の中綿だけです。
初心者向けの作り方を紹介します。
まずは厚紙を10センチ四方に切り取り、これを型にして布を切りパーツを作ります。
次に、布を中表にして(表同士をくっつけて)ミシンで縫い代1センチで縫います。
どんどん繋げて好みの大きさになったら縫い代を全て5ミリに切り揃えます。
作った表布と同じ大きさに中綿と裏布を切り、中綿を挟んでマチ針で固定したら好きなように表からミシンで縫い、3枚を1つの布にしたらキルト生地の出来上がりです。
生地ができたら飾りをつけたり、クッションカバーなどを作ったりしてみるのもいいですね。
慣れるとだんだんアイデアやデザインが浮かんできます。
自分の作った生地でバッグやクッションカバーなどをつくることもできますし、デザインや布にとことんこだわってタペストリーをつくったり、展示会に出品したりする人もいます。
キルトの特徴
キルトの特徴は「決まりがないこと」です。
中綿さえ入っていれば何を作ってもキルト。
縫い方、作り方、使うものに決まりはなく、毎年新しいデザインや作り方が生まれています。
世界のキルター達は展示会や展覧会で人の作品を間近で見て技術を盗み自分で研究する、そこに生きがいを見出すひとがたくさんいます。
休日や雨の日に自宅でコツコツとやる作業は気持ちを落ち着け、こころに余裕を持たせてくれます。