ミシンにもアンティークがある
数十年、数百年と使い込まれた味わいが魅力のアンティーク。
家具や時計、洋服などで素敵なアイテムを見たことがある人も多いのでは?
お値段もそれなりにするものですが、新品やアンティーク”風”の商品では太刀打ちできない味わい深さは、本物を愛するファンが多いのも納得です。
そんなアンティークですが、実は「ミシン」も人気アイテムということを知っていますか?
かくいう私もアンティーク好きですが、以前、ロンドンのアンティークマーケットを訪れた際、窓際すべてがアンティークミシンでぎっしり埋め尽くされているお店を発見し大興奮した思い出があります。
海外ではそれくらい、メジャーなコレクターズアイテムなのかも知れません。
ペダルで踏んで駆動させる「足踏みミシン」
今や、ミシンといえば電動の商品があたりまえ。
しかし昔は、ペダルで踏んで駆動させる「足踏みミシン」しかありませんでした。
天板に、アイアンなど金属性の足とペダルが付き、そのペダルをリズムよく踏むことで動く仕組みです。
金属部分には、メーカー名のアルファベットが入っているのもかっこいいポイントです。
「Singer」や「WHITE]、日本製の「FUJIJANOME]なども当時人気のブランドで、今残るアンティークミシンも、そのブランドを求めて購入する人もいるようです。
ミシンをのせる天板部分は、木製のものもあれば金属製のものもあり、それぞれに魅力があります。
アンティークショップでは、使用当時のミシンがまだそのまま残っている状態のものもあれば、ミシン部や天板は取り外され、新たに板をはめ込んで、テーブルとしてリメイクされているものもあります。
実物を見て選ぶのが良い
実用性を求めて購入するなら、断然後者がおすすめ。
ミシンはもともと一人で作業するようにつくられた工具なので、サイズ的にも一人用のテーブルとしてピッタリです。
ヨーロッパに比べて住宅が広くない日本でも、アンティークミシンのこじんまりした大きさなら気軽に取り入れやすいもの。
ちょっと集中したいときの勉強机や手芸の作業台としてもおすすめです。
インテリアショップなどでは、テーブルとして加工されてからすでに年月の経った”第二次アンティーク”的な商品があったり、自分で板を選んだりニスやオイルで磨きをかけるなどDIYする人もいるほど人気のアイテム。
天板の素材や風合いによっても様々な個性があるので、できれば実物を実際に触ってみて、好みにあるテーブルをじっくり選んでみると楽しいでしょう。